【事例】八王子の熟成肉×ナチュラルワインのお店|「こだわり」を正しく届けるWeb集客全体設計

はじめに

東京都八王子に、知る人ぞ知る一軒があります。

熟成肉とナチュラルワイン(自然派ワイン)の専門店。食材へのこだわりと仕入れへの徹底したこだわりが、リピーターから深く支持されているお店です。

「伝えたいことがたくさんある。でも、情報が正しく届いていない」——そんな想いから、テラデザインへのご依頼が始まりました。


依頼前の状況と課題

項目状況
Web全般情報発信が不十分
GBP(Googleマップ)情報が整備されていない
Instagram運用が不安定
外部サイト掲載ほぼなし
メニュー視覚的な訴求が弱い
動画コンテンツなし

具体的には、GBP(Googleビジネスプロフィール)に登録されている写真が数枚のみで、投稿機能もほとんど活用されていない状態でした。飲食店にとってGBP経由の「地図から来店」という導線は集客の入口として大きな比重を占めます。業種の相場観として、月4〜8件程度の投稿更新と、口コミへの返信率8割以上を維持できると、検索結果での露出が安定しやすいといわれていますが、依頼前の時点ではこの基本的な運用ができていませんでした。

Instagramも同様に投稿が不定期で、フィードの世界観に統一感がなく、熟成肉やナチュラルワインの「こだわり」が伝わりにくい構成になっていました。外部のグルメサイト・地図サービスへの掲載もほぼ手つかずの状態で、露出機会そのものが少ないことが、集客の伸び悩みにつながっていたと考えられます。

このお店が提供する熟成肉・ナチュラルワインの価値は本物です。ただ、その価値を「知ってほしい人」に届ける発信の仕組みが整っていませんでした。こだわりが、Web上では伝わっていない状態でした。


テラデザインが取り組んだこと

1. Webサイトの制作

「お店らしさ」を表現したウェブサイトを制作しました。熟成肉の深みのある色合いとナチュラルワインの洗練されたイメージを言語化・ビジュアル化し、初めて訪れるユーザーが「ここに行ってみたい」と感じるデザインに仕上げました。

メニュー情報・こだわりの紹介・予約への導線を整え、Webから来店につながる設計にしています。

あわせて、スマートフォンでの表示速度とページ構成にも配慮しました。飲食店を探すユーザーの多くはスマートフォンから検索するため、表示に3秒以上かかると離脱率が大きく上がるといわれています。トップページから「メニュー」「こだわり」「アクセス・予約」までの導線を3クリック以内で完結できるよう設計し、初めて訪れた方でも迷わない構成を意識しました。

2. Google ビジネスプロフィール(GBP)の最適化

Googleマップ経由の集客を強化するため、GBPの情報を全面的に整備。

「八王子 熟成肉」「八王子 自然派ワイン」などのキーワードでのマップ表示を改善し、食を重視するユーザー層へのリーチを強化しました。

特に力を入れたのが、写真の質と量です。熟成肉の断面、熟成庫の様子、ワインセラーの雰囲気など、来店前の期待値を高める写真を継続的に追加しました。業種の相場観として、GBPに登録された写真が多い店舗ほど、地図上でのクリック率が高い傾向にあるといわれています。あわせて、口コミへの返信も「ありがとうございます」で終わらせず、料理やワインへの言及を含めて返信することで、これから来店を検討する方への安心材料になるよう工夫しています。

3. Instagramのサポート

お店の世界観に合ったInstagram運用のサポートを実施。熟成肉の断面・ナチュラルワインのボトル・料理のプレゼンテーション——「食べたくなる」「行ってみたくなる」視覚コンテンツの方向性を整え、フォロワーへの継続的な情報発信を支援しました。

投稿頻度は週2〜3回を目安に設計し、ストーリーズでは仕込みの様子や入荷情報など「今日行く理由」になる情報を発信。フィード投稿では熟成肉の断面やワインのラベルなど、世界観を統一したビジュアルを積み重ねることで、プロフィールを訪れた新規ユーザーが一目で「こだわりの店」だと理解できる状態を目指しました。

4. メニューデザイン

食材のこだわりが伝わるメニュー表を制作。ただ料理名と価格を並べるのではなく、熟成の工程やワインの産地・生産者へのこだわりが自然に伝わる構成にしました。メニューを見るだけで「このお店のレベル感」が伝わるデザインを目指しています。

あわせて、印刷用メニューとは別に、QRコードで閲覧できるデジタルメニューも用意しました。仕入れ状況によって内容が変わりやすい熟成肉・ワインのラインナップを、印刷し直すことなく随時更新できる仕組みです。

5. 外部サイト掲載・サイテーション強化

Googleマップ以外のプラットフォームでの露出を増やすため、複数の外部サイトへの掲載を推進しました。

サイテーション(ウェブ上の店舗情報の引用数)が増えることで、Google検索・マップでの信頼度が高まり、表示順位の改善につながります。

NAP情報(店名・住所・電話番号)は、掲載先ごとに表記が微妙に異なっているだけでも、Googleが「同一店舗の情報」と認識しにくくなることがあります。半角・全角の統一、旧住所表記や旧電話番号の削除など、地味ながら効果の出やすい細部の統一作業を並行して行いました。

6. プロモーション動画の制作

熟成肉の魅力は、言葉だけでは伝えきれません。熟成庫の映像、肉の質感、焼き上がりのシズル感——プロモーション用の動画を撮影・制作し、WebサイトやSNSでの発信に活用しました。動画コンテンツがあることで、初めて見る人の「食べたい」という感情を引き出す効果があります。

撮影した動画は、Webサイトのトップページ・Instagramのリール・GBPの投稿機能と、複数の場所で使い回せるように編集しました。1本を撮影して終わらせるのではなく、15秒・30秒・60秒と尺違いのバージョンを用意し、掲載先ごとの視聴習慣に合わせて出し分けている点もポイントです。

7. 年末年始・忘年会プロジェクト

熟成肉とナチュラルワインは、特別な食事の場として選ばれやすい業態です。忘年会・年末年始シーズンに合わせた特別コースの設計と、外部サイト・SNS・GBPを連動させたプロモーションを実施。繁忙期の予約を計画的に獲得する仕掛けを作りました。

業種の相場観として、忘年会需要は10月後半から予約検討が始まりやすいといわれています。同店では9月末から特別コースの告知を開始し、外部サイト・GBP投稿・Instagramで並行して発信することで、繁忙期に入る前の段階で一定数の予約を確保できる状態を目指しました。


結果と現在

こだわりの食材と料理の価値が、少しずつWeb上に正しく伝わるようになってきました。GBP・Instagram・外部サイト掲載・動画という複数のタッチポイントが整ったことで、「知る人ぞ知る」から「探して来てくれる」お客様が増えています。

具体的な変化としては、Googleマップ経由の経路検索・電話問い合わせの件数、Instagramのプロフィールアクセス数、外部サイト経由の予約件数など、複数のタッチポイントから来店につながる流れが少しずつ形になってきています。数値の変化を一つの指標だけで判断せず、複数のチャネルを横断的に見ていくことが、こうした専門性の高い飲食店の集客では重要と考えられます。

現在は次のフェーズとして、Webサイトのリニューアルを計画中。お肉のこだわり・ワインのセレクションへの想いをブログ・SNSでより深く発信し、お店のストーリーに共感するファンを着実に増やしていく取り組みを継続しています。


この事例から学べること

① こだわりは「発信しなければ存在しない」

どれだけ食材にこだわっていても、Web上で伝わっていなければ、検索したユーザーには届きません。こだわりを言語化・ビジュアル化して発信することが、集客の起点になります。専門性の高い業態であるほど、この「翻訳」の作業を省略しないことが重要と考えられます。

② 一点集中より「複数のタッチポイント」

GBP・自社サイト・Instagram・外部サイト——お客様がどこから情報を探しているかは一律ではありません。複数の窓口を整えることで、より多くの「出会い」が生まれます。どれか一つに絞るのではなく、少ない工数で全体を底上げする視点が求められます。

③ サイテーション(外部掲載)はSEOの下地

一休・Yahooマップなどへの掲載は、単独集客だけでなく、Google検索・マップでの信頼度向上にも効いています。外部サイト掲載はSEO対策の一部として考えることが重要です。掲載先が増えるほどNAP情報の統一管理も必要になるため、あわせて棚卸しする体制を整えておくと安心です。

④ 繁忙期施策は「シーズン前」から動く

忘年会・年末年始の予約争奪戦は、早めに動いた方が有利です。シーズン1〜2ヶ月前から情報発信・予約導線を整えることで、コア層の予約を先行確保できます。特別コースの告知・SNS発信・GBP投稿を同時期に連動させることで、単発の告知よりも記憶に残りやすくなると考えられます。

⑤ 動画・写真は「使い回す前提」で制作する

プロモーション動画や写真素材は、撮影して終わりではなく、Webサイト・SNS・GBPそれぞれの表示形式に合わせて再編集することで投資対効果が高まります。撮影段階から「どこで使うか」を想定しておくと、後からの作り直しが減り、制作コストの負担を抑えやすくなります。


テラデザインへのご相談

「うちのお店のこだわりが、ネットでうまく伝わっていない」「GBPやInstagramを整えたいけれど、何から手をつければいいかわからない」——そんなご相談を承っています。

飲食店に限らず、専門性の高い商品・サービスを扱う中小企業・個人事業主の方ほど、「こだわりはあるのに、それが正しく伝わっていない」というお悩みを抱えているケースが多いと感じています。まずは現状のGBP・SNS・Webサイトを一緒に確認するところから始められますので、お気軽にご相談ください。

まずはLINEでお気軽にご連絡ください。

この記事の内容を、あなたの会社に当てはめたい方へ

60分の無料相談で、業種・規模に合わせた具体的な施策をご提案します。

LINEで60分無料相談

← ブログ一覧に戻る